「チュニジア国電力システムにおける安定的供給と低炭素化プロジェクト」の開始について
2024年 6月 28日
東電設計株式会社
東電設計株式会社(代表取締役社長:窪 泰浩)(以下、「当社」)は、独立行政法人国際協力機構(以下、「JICA」)から受託した「チュニジア国電力システムにおける安定的供給と低炭素化プロジェクト」(以下、「本事業」)を開始します。去る6月24日より、チュニジア国チュニスにおいて同国関係者とキックオフミーティングを行い、本格的なプロジェクト活動を開始しました。
チュニジア国は、一次エネルギーの約49%を天然ガス、約39%を石油に依存しており、2000年以降、天然ガス・石油の国内生産量減少と需要増加により輸入量が増加し、現在ではエネルギー供給の過半を輸入に依存しています。
そのため、同国は「エネルギー国家戦略(National Stratégie Energétique Horizon 2030)」において、エネルギー安全保障の観点から、化石燃料への依存の低減、国産エネルギーへの転換促進、さらには電源構成における再エネの割合を、2030年までに30%まで引き上げることなどを決定しましたが、大量の変動性再エネの導入は、電力系統を不安定化させる懸案があり、電力系統における短期・長期の周波数変動や系統制約への対応が必要な状況にあります。
このような背景から本事業は、系統運用に関する運用能力の開発を行うことにより、電力システムの低炭素と安定供給に関係する部門の能力の強化を図り、低・脱炭素社会の持続可能な開発の促進に寄与することを目的として実施されるものです。
当社は「“Engineering for The NEXT” 持続可能で安全・安心な社会のために、尖った技術と総合力で明日を拓く」をミッションとし、東京電力グループの一員として長年培ってきた高度な技術力と豊富な経験を十分に活用し、JICAとともにチュニジア国の上記目的達成のため努力いたします。
<本件に関するお問い合わせ先>
東電設計株式会社 広報室 070-8830-0420(直通)